車の凹み修理代の相場と安く抑える方法を徹底解説
- 板金塗装
車の凹みを修理する場合、サイズや修理箇所などによって費用が大きく異なります。
小さくても数万円はするため、できれば凹み傷をつくらないのが理想ですね。
とはいえ、できてしまったものは仕方ありません。
もっとも避けるべきは「凹みを放置すること」です。
今回は凹み修理にかかる費用や、安く抑える方法、凹みを放置することで発生するリスクなどについて解説します。
INDEX
車の凹み修理費用の相場はいくら?

凹みの範囲が小さい(だいたい15cm以下)場合、修理費用は4.5〜5.5万円程です。
凹みが大きい場合、例えば50〜60cmくらいの傷の場合は7〜10万円ほどの費用が一般的です。
| 傷のサイズ | 費用相場 |
|---|---|
| 15cm以下 | 4.5〜5.5万円 |
| 50〜60cm程度 | 7〜10万円 |
| 60cm以上 | 10万円以上 |
この費用は1箇所あたりの価格であるため、複数箇所ある場合はその分費用がかさみます。
今回の費用はあくまでも平均的なもので、凹んだ場所や車種などによっても価格は大きく変動します。
部位別の修理費用の目安

ドアやフェンダー部分は比較的修理しやすい箇所のため、費用は比較的抑えられる傾向にあります。
その反面、面積の広い箇所や構造が複雑な箇所は費用が高くなりがちです。
例えばボンネット、ルーフ、トランクフードあたりがあげられます。
下記は10cm程度の凹みを想定した、修理箇所ごとの費用比較です。
修理箇所が1箇所の場合を想定しています。
| 修理箇所 | 費用相場 |
|---|---|
| バンパー | 12,000〜40,000円 |
| ボンネット | 30,000〜100,000円 |
| ドア、フェンダー | 30,000〜60,000円 |
| トランクフード | 50,000〜100,000円 |
| ルーフ | 25,000〜80,000円 |
凹みの修理は「板金塗装」と言い、凹みを直す作業と色味を周囲に合わせる作業の2工程が発生します。
構造が複雑な箇所はそれだけ修理(板金)や塗装の技術が求められますし、広い箇所の凹みはそれだけ塗装範囲が広くなるわけですから、その分修理費用が高くなりがちです。
車の凹み修理費用を安く抑えるコツ

修理費用を少しでも抑えたいと考えるのは当然です。
できるだけ凹みの修理費用を抑えたい場合、下記の4項目が鍵となります。
- 複数の業者に見積もりを取る
- 板金塗装の専門業者を選ぶ
- 凹みを放置せず早めに修理する
- 車両保険を上手に活用する
この4項目は凹み以外の修理でも言えることが多いです。
車に乗る方はこれらを念頭においておくと、有事の際にも役立つかもしれません。
それぞれ詳細を解説します。
複数の業者に見積もりを取る
修理費用は業者によって大きく異なります。
最低でも3社程度から見積もりを取ることで、適正価格を把握できるでしょう。
費用はもちろん内訳もしっかり確認し、分からないことがあれば積極的に質問しましょう。
見積もりは無料で出してくれる業者が多いため、積極的な活用をおすすめします。
電話やメールで写真を送るだけで概算を教えてくれる業者もあります。
ディーラー以外の業者を選ぶ
ディーラーは安心感がありますが、修理費用が高めに設定されています。
これはディーラーならではの専門性が関係した費用設定ですが、できるだけ費用を抑えたい場合はディーラー以外の業者を選ぶのも一つの手です。
板金塗装の専門業者や整備工場など、比較的ディーラーより安い価格で修理してくれます。
口コミサイトやGoogleレビューを参考に、評判の良い業者を探しましょう。
凹みを放置せず早めに修理する
「小さくて目立たないし、まあいいか」と凹みを放置すると、結果的に大きな出費につながるかもしれません。
車の凹みによる被害は、車体が傷つくだけではないのです。
凹みを放置すると「凹み=傷」から塗装が剥がれ、露出した鉄部分が水分に触れることでサビてしまいます。
カビのように範囲を広げるサビは、そのうち車体に大きな穴を開けるかもしれません。
車の骨とも言えるフレームにまでサビが到達してしまうと、フレームの修理も必要に。
フレーム修理は修復歴として扱われるため、出費がかさむだけでなく車の価値も下げてしまいかねないのです。
凹みは放置せず、リスク管理として早めの修理をおすすめします。
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自動車保険を上手に活用する
自動車保険に加入していれば、修理費用の一部または全額が補償されます。
しかし、条件によっては自動車保険の利用が損につながることがあるため、事前の確認が必要です。
例えば、自動車保険の契約内容━━自損事故や当て逃げも補償されるタイプや、相手車両がある場合にのみ補償されるタイプなどによって補償範囲が異なります。
また、保険を利用することで等級が下がるため、翌年以降の保険費用が値上がりすることも考慮しなければなりません。
保険を利用して修理費用は安く済ませられたとしても、翌年以降支払う保険料も含めて考えると結局損をしていた、ということも十分ありえます。
凹みの修理については一度保険会社に相談し、保険を使った場合と使わない場合のシミュレーションをしてもらうことをおすすめします。
車の凹み修理についてよくある疑問

ここでは、車の凹み修理に関してよく寄せられる質問にお答えします。
車の凹み修理代が高くなるのはなぜ?
車の凹み修理代が高額になる主な理由は、技術面や部品代の高騰などが関係しています。
特に、職人の人件費が修理代の大きな部分を占めます。
板金塗装には熟練の技術だけでなく、部品の脱着、マスキング、磨き作業など、多くの工程も求められます。
塗装や構造が複雑な箇所は特に難しく、その分費用がかかるのです。
また、最近の車には衝突センサーやカメラなどの電子部品が組み込まれることもあり、併せて交換が場合は修理代がさらに高くなるでしょう。
車の凹みは修理した方がいいですか?
結論から言えば、基本的には修理することをおすすめします。
凹みの放置はサビの発生や資産価値の低下につながります。
目に見えない箇所も故障している可能性もありますし、その場合もっと大きな故障につながったり、事故の要因となったりと、大きなリスクを抱えることになるでしょう。
ただ、極めて小さな凹みで塗装の損傷がなかったり、近日中に買い換える予定があったりする場合は修理しないことも選択肢になりえます。
とはいえ、小さな凹みでも放置するとサビのリスクがあるため、最低限の防サビ処理は行いましょう。
早めの行動と賢い選択が愛車を守る

車の凹み修理代は、損傷の程度や部位によって大きく異なりますが、適切な知識を持つことで費用を抑えることができます。
凹みを見つけたら放置せず、まずは複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
適切な業者選びと修理方法の選択で、費用を抑えながら愛車を元通りにすることができます。
大切な愛車を長く快適に乗り続けるためにも、適切なタイミングで適切な修理を行いましょう。
