車のナンバープレートにアルファベットが入る理由と取得方法

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最近、街中でアルファベット入りの車のナンバープレートを見かける機会が増えてきました。

「なぜアルファベットが使われるようになったのか」「どうやって申し込めるのか」と気になる方も多いでしょう。

ここでは、その背景や仕組み、申請方法、今後の動向などについて解説します。

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アルファベット入りナンバープレートが導入された背景と理由

アルファベット入りナンバープレートは、人気番号の不足に対応し、希望ナンバー制度を継続可能にするための新しい仕組みとして2017年1月から登場しました。

制度の拡大によって生じた課題を、アルファベットが補う形ですね。

ここでは導入に至った流れをみていきます。

希望ナンバー制度の普及による番号枯渇問題

ネジなどの道具

アルファベット入りナンバープレート導入の背景として、ナンバープレートで使用できる番号の枯渇があります。

1999年に始まった希望ナンバー制度は、誕生日や縁起の良い数字を選べるため、多くのドライバーに利用されてきました。

中でも「1」や「7」「8」「88」といった数字は人気が高く、抽選が必要なうえに何年も当たらない人が多い状態です。

時が経つにつれて車の登録台数が増える一方、番号の組み合わせには限りがあり、制度の運営が難しくなりつつありました

ナンバープレートは、地名や分類番号、数字などの「組み合わせごと」に登録され、管理されます。

例えば、同じ「8888」の数字であったとしても地名や分類番号との組み合わせが異なれば問題ないのです。

ただ、これらの組み合わせが枯渇しつつあったため、組み合わせを増やす目的で新たにアルファベットが導入されることとなりました

アルファベットを活用した番号体系の拡張の狙い

新制度の導入は希望ナンバープレートの枯渇状況の改善が背景にありますが、新制度の導入により、下記のような狙いもあるようです。

  • 希望ナンバー制度の充実化、運営の継続
  • ナンバープレートの識別性向上(判別のしやすさ)
  • 自動車管理システムの効率化

状況を改善するため、2017年1月にアルファベットを使った新たな番号体系が導入されました(公布は2018年から)

従来の数字3桁だけでなく、下2桁にアルファベットを付けることで組み合わせが大幅に増え、組み合わせの幅がとても広がりました。

分類番号だけでなく、ひらがな部分にもアルファベットが使用されるようになりました。

これにより、さらに多くの人が希望番号を手にしやすくなったのです。

アルファベット入りナンバープレートの構成とルール

アルファベットは、分類番号とひらがな部分に使用されます

分類番号とは、ナンバープレートの上部に配置されるもので通常「地名+分類番号」の組み合わせで記載されています。

例えば「品川30A」のように、数字の直後にアルファベットが付加される形です。
通常、分類番号は3桁の数字だけでしたが、今後は下2桁にアルファベットが追加されます。

使用できるアルファベットの種類と意味

使用できるアルファベットは、現状A・C・F・H・K・L・M・P・X・Yの10文字に限定されています

ちなみに、軽自動車の分類番号2桁目に使用されるアルファベットは、P・X・Yの3文字に限定されています。

「O」や「I」など、パッとみたときに数字と区別のつきにくいアルファベットは使用されていません
A・C・F・H・K・L・M・P・X・Yのアルファベット自体に特別な意味はなく、あくまで番号の区別符号として活用されています。

使用にあたっての制限やルール

アルファベットが記載されたナンバープレートが欲しいと思っても、ユーザーの申請で希望が通ることはありません。

アルファベットが使用される部分は、ユーザーがカスタマイズできる範囲外なのです。

ただ、人気の高い希望ナンバーを取得することでアルファベットが割り当てられる可能性が高まります

どうしてもアルファベット入りのナンバープレートが欲しい場合は、競争率の高い希望ナンバーを選択してみてはいかがでしょうか。

アルファベット入りナンバープレートの取得方法と申請手順

必ずアルファベット入りナンバーが手に入るわけではありませんが、少しでも可能性を高めるためには、希望ナンバー制度を通じて申請する必要があります。

具体的なステップや必要なものを確認しましょう。

取得に必要な手続きの流れ

まず「希望番号申込サービス」サイトから連絡先の登録などを行い、希望番号を申し込みます
申し込みには車検証の情報登録も必要なため、事前に準備しておきましょう。

特に人気の高い番号は抽選対象となるため、申し込み後に抽選結果が発表されます。
当選すれば、その番号でナンバープレートを発行してもらえます。

必要書類や申請の方法

  • 自動車検査証
  • 登録識別情報等通知書
  • 一時抹消登録証明書
  • 自動車検査証返納証明書

サイトから申請する場合は上記の書類が必要です。

アルファベット入りナンバープレートの現状と今後の展望

制度開始から数年が経ち、利用者は増加傾向にあります。今後の制度改正にも期待が集まっています。
まだ普及途上ではありますが、将来の見通しや課題についても押さえておくとよいでしょう。

導入後の社会的影響や評価

アルファベット入りナンバーの導入で、希望番号の選択肢が増え、制度の公平性や満足度が向上しました。

警察や行政からも特に視認性や誤読の問題は報告されておらず、安全性への影響はほとんどないとされています。

今後の拡張や制度の見直しの可能性

今後は、軽自動車や事業用車両への適用、使用できるアルファベットの拡大など、さらなる柔軟な制度改正が検討されるかもしれません

需要の動向を見ながら、制度改善が進むことが期待されています。

まとめ

アルファベット入りナンバープレートは、人気番号の枯渇問題を解決するために導入された新しい制度です。

希望ナンバーの抽選対象番号を選ぶ際に活用できるため、従来は諦めていた人気番号も手に入れやすくなります。

制度の仕組みやルールを理解したうえで、自分らしい番号選びに役立ててみてはいかがでしょうか。

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