ウォッシャー液が出ない原因は?水の勢いが弱くなったときに確認すべき項目や修理費用を解説
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運転中、前方の汚れをサッと落とせるウォッシャー液。
ところが、いざ使おうとして出てこないと、焦ってしまう方も多いかもしれません。
今回は、そんな「ウォッシャー液が出ないとき」に確認すべき4つのポイントと、修理が必要な場合の目安について解説します。
INDEX
最初に確認する4つの項目

まずは、下記のような自分で確認できる範囲をチェックしてみましょう。
- ウォッシャー液の不足がないか
- ウォッシャー液を送るホースの外れ、破損がないか
- ウォッシャーノズルが詰まっていないか
- ウォッシャー液が凍結していないか
ちょっとしたことが原因になっているケースも少なくありません。
ウォッシャー液の不足がないか
ウォッシャー液が出ないとき、最初に確認すべきなのはタンクの中身です。
ウォッシャータンクはエンジンルームに置いてあるため、ボンネットを開けて確認してみましょう。
ちなみに、ボンネットを開けてタンク本体を確認することができる車種があれば、そうでない車種もあります。
本体(半透明のタンク)が確認できなくても、マークのついた蓋(補充口)の確認はできるのでご安心ください!
さて、タンク内のウォッシャー液がなくなっていたり、大きく減っていたりすると、当然ながら液は噴射されません。
キャップを開けて中をのぞき込み、液面が見えるか確認してみましょう。
不足していた場合
ウォッシャー液は、ホームセンターやカー用品店、通販などで手軽に購入できます。
車に関するパーツの中では比較的安価な方で、2Lで200〜700円程度が相場です。
補充の方法が不安な場合は、製品に付属する説明書や公式サイトの動画を確認するのもおすすめです。
ウォッシャー液を補充する際、水で薄める?

製品によっては原液タイプと希釈タイプがあります。
「原液のまま使用」と記載があるものはそのまま注ぎましょう。
希釈が必要な場合、その割合によって凍結温度が変化します。
寒冷地かどうかや、地域によっては季節も考慮したうえで希釈の割合を変えられるのがベストですね。

当然、水道水をそのまま補充することはNGです。
「洗車するときに水を使うし、そこまで大きな違いはないでしょ?」と思われるかもしれませんが、水道水を補充することは下記のようなリスクを伴います。
- 水垢(カルシウム)による目詰まり
- 冬場の凍結リスク
- 藻やカビの発生
ただの水道水はウォッシャー液と比べると腐りやすかったり、凍りやすかったりするためタンク内での保管に向きません。
さらに水道水にはミネラルが含まれるため、ノズルのような細く小さな穴はすぐに詰まってしまう恐れがあるのです。
たしかにウォッシャー液と水は似ている見た目をしていますが、成分などについては大きな違いがあります。
長期的な安全、また愛車のパーツを劣化させないためにも、補充には必ず専用のウォッシャー液を使用しましょう。
ウォッシャー液を送るホースの外れ、破損がないか

タンクに液がしっかり入っていたのに出てこない場合は、ホースを確認してみましょう。
ホースがジョイント部分から外れていたり、傷や穴が空いていたりすると、液が途中で漏れてしまいます。
エンジンルーム内をのぞき込み、タンクからノズルに向かうホースを辿ってみてください。
ホースが外れていた、破損していた場合
ホースが外れていただけであれば、差し直せば元通りになります。
もし破損していた場合は、新しいホースと交換が必要です。
カー用品店やホームセンターで販売されており、費用は200~2,000円程度。
ジョイントのみ交換する場合は、1個あたり200〜300円ほどです。
ただ、車種やホースの形状などによっては専門的な知識が必要なこともあります。
その際はお近くの整備工場に交換してもらうと良いでしょう。
ウォッシャーノズルが詰まっていないか

タンクにウォッシャー液がたっぷり入っていて、なおかつホースにも問題がないのに液が出ないときは、ノズルの詰まりを疑ってみましょう。
ノズルの先端に、砂やホコリ、水垢、ワックスの残留物などが詰まってしまうと、液がうまく噴射されません。
冬場には、雪や氷が詰まりの原因となることもあります。
ノズルが詰まっていた場合
爪楊枝や安全ピンなどの細い道具で、慎重に汚れを取り除くことが可能です。
ただし、無理に押し込んでしまうとノズルを傷つけてしまう恐れがあります。
不安な場合は、ノズル専用のクリーナーを使うのが安心です。
専用クリーナーはドラッグストアやカー用品店で手に入り、価格は200〜500円程度です。
ウォッシャー液が凍結していないか

すべて確認しても異常が見つからない場合は、凍結を疑ってみてください。
特に冬場や寒冷地では、ウォッシャータンク内やノズル部分の液が凍ってしまうことがあります。
この場合は、ウォッシャーモーターの音がしていても、液が出てこないことがあります。
ウォッシャー液が凍結していた場合
自然に気温が上がるのを待つか、エンジンをかけてエンジンルームが温まるのを待機しましょう。
目で確認して問題がない範囲であれば、走行しながら様子を見ることも可能です。
今後の凍結を防ぐためには、寒冷地用のウォッシャー液を使うのが有効です。
こうした製品は−30℃程度まで凍らないものもあり、費用は2Lで300〜1,000円ほどが目安です。
フロント・後ろで原因が違う?「勢いが弱い」時の対処法
ウォッシャー液が「全く出ない」わけではないけれど、勢いが弱い、あるいはフロントは出るのに後ろ(リア)だけ出ないといった症状もよくあります。
多くの車種ではフロントガラス用と後ろのガラス用とでパーツを分けているため「片方だけ出ない(勢いが弱い)」事例が発生するのです。
| ケース別 | 考えられる原因 |
|---|---|
| フロントの勢いが弱い場合 | ・ノズルの先端にワックスやホコリが詰まりかけている ・ホースに小さな亀裂が入って圧力が逃げている |
| 後ろ(リア)だけ出ない・弱い場合 | ・ホースの劣化 ・ホースが折れたり潰れたりしている |
リア部分は少し特徴的で、後ろへの配管は車体を長く這っているため、バックドアの開閉部分によりホースが折れたり潰れたりすることがあります。
これにより、ウォッシャー液の放出が妨げられるわけですね。
「少しは出るから大丈夫」と放置するのは禁物です。
高速走行中など、風圧が強い状況では弱い噴射では汚れを流しきれず、視界不良から安全を損なう恐れがあります。
少しでも違和感を覚えたのなら、すぐに整備を依頼しましょう。
プロに依頼すべきケースとケースごとの修理費用

自分での確認で解決しない場合や、車の内部部品が故障している可能性がある場合には、無理をせず整備工場などの専門業者に依頼するのが安心です。
ここでは、修理が必要となる主な原因と、その費用目安をご紹介します。
修理が必要な代表的なトラブルと費用目安
ウォッシャー液が出ない原因は、思わぬところに潜んでいることもあります。
| 原因 | 修理費用の目安 |
|---|---|
| モーターの故障 | 4,000〜8,000円程度 |
| ポンプの故障 | 約13,000円程度 |
| 配線トラブル(ヒューズ切れ) | 1,000〜2,000円程度 |
| チェックバルブの故障 | 数百円〜1,000円程度 |
モーターやポンプの故障となると、部品代に加えて工賃も発生するためやや高額になる傾向があります。
一方で、ヒューズの交換やチェックバルブの不具合であれば、比較的低コストで済むケースも。
「液は満タンなのに、まったく反応しない!」といった症状が見られる場合は、これらの内部的な不具合を疑ってみると良いかもしれません。
ウォッシャー液が出ないと車検に通らないことがある

「たかがウォッシャー液」と思っていると、思わぬ落とし穴になることもあります。
実は、ウォッシャー液が正常に出ない状態では、車検に通らない可能性があるのです。
車検では「前方視界を確保するための装置」が適切に機能しているかがチェックされます。
そのため、ウォッシャー液が出ないと「視界確保装置の不具合」として不適合になることがあります。
特に、ウォッシャー液の噴射やワイパー作動は車検時に実際に動作確認されるため「液切れ」や「ノズルの詰まり」など、些細な不備であっても整備不良と見なされることがあるのです。
こうならないためにも、車検前には必ずウォッシャー液の残量と噴射状態をチェックしておきましょう。
出にくい場合でも、少しの補充や掃除で改善することが多いため、早めの対処が安心です。
小さな不調も、日々の点検で防げる安心感

ウォッシャー液が出ないという一見些細なトラブルも、原因を突き止めれば自分で対処できる場合が多くあります。
一方で、見過ごしてしまうと安全運転に支障をきたす恐れもあるため、日常的な点検の重要となるでしょう。
車の不調は、早めに気づき、対処することで出費も抑えられ、安心して運転を続けることができます。
