縁石と接触したらパンクを警戒!対処方法や予防法を紹介

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一見、とても頑丈そうなタイヤですが、縁石にぶつかっただけでパンクすることがあるって知っていましたか?

道路上で起こる車のトラブルの中でも、タイヤのパンクは何かと話題にあがるもの。

実際にパンクしてしまった際に慌てないよう、知っておくべきことを事前にしっかりマスターしておきましょう!

今回のコラムでは、パンクの原因や対処方法、予防法などについて解説します。

タイヤがパンクする原因

タイヤがパンクする原因は、主に下記の3つです。

  • 釘などの異物が刺さる
  • 縁石などにぶつける
  • タイヤの空気圧不足

この章ではパンクの原因について詳しく紹介します。

釘などの異物が刺さる

鋭く尖った石や釘、ガラス片などはパンクの原因としてよくあげられます。

タイヤが地面と接地する部分(トレッド面)に刺さった異物が抜け、タイヤに空いた小さな穴から徐々に空気が漏れ出てしまうのです。

この場合、走行中に違和感を覚えてパンクに気づくことができる場合がほとんどでしょう。

例えば、ハンドル操作が重く感じたり、平坦な道を走っているのにガタガタと激しい揺れを感じたりした場合は、タイヤがパンクしている可能性がとても高いです。

縁石などにぶつける

縁石などのような硬いものにタイヤの側面が擦れたりぶつかったりすることも、パンクの原因として考えられます。

タイヤの側面はトレッド面よりも薄く、擦っただけでゴムに亀裂が入ったり、中のワイヤーが切れたりするのです。

車体ギリギリの細い道を走行する際や、カーブを曲がる際などは特に注意が必要です。

タイヤの空気圧不足

タイヤの空気圧が不足していることも、タイヤのパンク原因としてあげられます。

空気圧が不足していると、タイヤの接地面がつぶれて両端に負荷がかかり、パンクにつながる可能性が高まります。

パンクだけでなく、劣化が進みバーストを招いてしまう恐れも。

だからといって空気圧が適正値より高くても、乗り心地に影響が出てしまったり、タイヤの接地面に集中して負荷がかかったりします。

タイヤの空気圧は適切な数値が設定されているため、定期的にその数値を上回っていないか、または下回っていないかをチェックしましょう。

タイヤのパンクとバーストは別物!

バーストとは、タイヤが破裂する現象のこと。

外部からの激しい衝撃や空気圧の低下、タイヤの劣化が原因で発生するもので「パンッ」と大きな音がしてからすぐ、走行に違和感が生じます。

傷や穴から徐々に空気が抜けていくパンクとは大きく違うことが分かりますね。

しかし、パンクを放置したままスピードを出して走行することはバーストの要因の一つですので注意しましょう。

そのため、一般道路よりも高速道路でのバーストが多いと言われています。

走行中にバーストしてしまうと、ハンドルが取られコントロールが効かなくなります。

突然のことに驚き、急ブレーキや急ハンドルなどの操作をしてしまい、大きな事故につながることも少なくありません。

バーストしてしまった場合、焦らず冷静な対応が求められます。

ハンドルをしっかり握って、徐々にスピードを緩め、安全な場所に停車することを第一に考えることがポイントです!

タイヤに異物が刺さっていたり、ぶつけたりした際の対応は?

では、実際にタイヤがパンクしてしまった場合はどのような対応を取れば良いのでしょう?

この章では実際にタイヤに異物が刺さっていたり、ぶつけたりした際の対応を解説します。

知識として知っておくだけでも今後の参考となりますので、ぜひご覧ください。

スペアタイヤと交換する

スペアタイヤを載せている場合、パンクしたタイヤとスペアタイヤを交換しましょう。

この際にスペアタイヤが劣化していないか、きちんと使用できる状態なのかをチェックすることも大切です。

スペアタイヤに十分な空気が入っており、特段ひび割れや損傷がなければ問題ありません。

もしスペアタイヤに傷がついていたり、劣化していたりするようであれば、タイヤの交換は諦めてロードサービスなどに連絡を取りましょう

また、スペアタイヤに交換したからといって、そのまま長距離を走行することはNGです。

スペアタイヤはあくまでも緊急時に使用する応急手段なので、長距離走行できるようにはできていません。

実際に見てみると純正のタイヤより軽量かつ細く、小さく作られているのが分かるかと思います。

スペアタイヤを装着した後は、早急に通常のタイヤに交換してもらうことが大切です。

パンク修理キットを使用する

最近ではスペアタイヤではなく、パンク修理キットを搭載している車も少なくありません。

自分の車がスペアタイヤを載せているのか、パンク修理キットを載せているのかは、車に貼ってあるステッカーで確認できます。

運転席側のドアを閉めた際に当たる柱に貼られているので、事前に確認しておくと良いでしょう。

パンク修理キットの中身は、修理液とエアコンプレッサーです。

修理液はタイヤ内部に注入するもので、エアコンプレッサーは空気の補充と修理液をタイヤ内に送り込む役割があります。

内部に流し込んだパンク修理液が固まることで、一時的に穴を塞いでくれますが、これもあくまで応急処置でしかありません。

パンク修理キットで応急処置をした後は、できるだけ早くタイヤの交換に向かいましょう。

お店で点検を受ける

応急処置をした後は、必ずお店で損傷したタイヤの点検を受けましょう。

ここでパンクの修理をしてもらうか、パンクしたタイヤの交換を行うことになりますが、場合によってはタイヤの修理ができない場合があります。

例えば、損傷箇所が修理可能サイズよりも大きかったり、過去にパンク修理した部分の近くが破損した場合、タイヤの側面部分が損傷した場合などは修理ができません

パンクしないための予防方法

JAFのデータによると、2022年においてJAFが出動した理由として一般道路、高速道路共に「タイヤのパンク」が多いとのこと。

高速道路だけでいうとタイヤのバーストもトップ3にあげられます。

タイヤに関するトラブルは、決して人ごとではなく誰にでも起こり得ることなのです。

こうした走行中のタイヤトラブルをできるだけ招かないよう、事前にできる予防方法について、この章では解説します。

空気圧を適正に保つ

空気圧が適正値よりも低い、または高い状態で走行を続けると通常想定されていない箇所に負荷が余計にかかることになり、タイヤが早く摩耗したりたわみが増えたりなど、さまざまな症状を引き起こします。

これらの症状を放置することでパンクやバーストなどに発展するのです。

こうした事態を避けるためにまずできることは、空気圧を適正に保つこと。

タイヤの空気は走行しなくても自然と減るものなので、走行頻度に限らず月に一度くらいのペースでタイヤの空気圧をチェックして最適な数値を保つと良いでしょう。

空気圧のチェックはガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーのスタッフに相談してみましょう。

自分でチェックする場合は、セルフ式ガソリンスタンドにある空気入れ(エアコンプレッサー)を使うことで、確認と調整が可能です。

しかし、もし空気圧を調整しても短期間で著しく空気圧が不足してしまうのであれば、タイヤのひび割れやパンクが考えられます。

プロに点検を依頼するか、タイヤの交換を検討しましょう。

乗車前にタイヤを確認する

タイヤの異常は目視で確認できる場合があります。

ひび割れや傷、空気が抜けている様子がないかなど、運転席に乗る前に一度確認する癖をつけると良いですね。

異常が見られたときは、できるだけ早い段階でタイヤ販売店やカー用品店に点検を依頼しましょう。

問題があれば、新品のタイヤに交換する必要があります。

ランフラットタイヤに変える

ランフラットタイヤは、パンクしても一定距離走行できるタイヤです。

パンクの根本的な解決にはなりませんが、万が一の時に役立つためランフラットタイヤの使用を検討するのも良いかもしれません。

ランフラットタイヤはパンクした場合でも応急処置をする必要がなく、そのまま80km/hの速度でおよそ80kmの距離を走行することができます。

ただ、ランフラットタイヤは一般的なタイヤと比較して高価なうえに乗り心地があまり良くないという特徴があります。

タイヤがパンクしても気づきにくいという点も……。

そのため、ランフラットタイヤを装着している車には、タイヤの空気圧をモニタリングするシステム(TPMS 〔タイヤ・プレッシャー・モニタリングシステム〕)が装備されていることがほとんどです。

ランフラットタイヤを検討している方は、一度店員さんに話を聞いてみると良いかもしれません。

パンクしてしまった場合の対処方法

走行中にタイヤのパンクに気がついたら、まずは安全な場所に停車することが優先です。

「このまま走行できそう」などの誤った判断から、大きな事故につながるかもしれません。

停車する際はタイヤに負担をかけないようにゆっくりとスピードを落としていくことがポイントです。

一般道路に停車する場合はハザードランプを。

高速道路の路肩に停める際は三角表示板や発煙筒を使用して、後続車に停車していることを知らせましょう。

停車した後は、安全を確保したうえでタイヤの状態を確認します。

自分で対応可能であれば、スペアタイヤと交換したり修理キットで応急処置を施しましょう。

ロードサービスを呼ぶという手段もあるため、無茶はしないでくださいね。

しかし、高速道路の場合は後続車による追突の可能性があるため、上記の処置をすることは大変危険です。

高速道路でタイヤのトラブルに見舞われた際は自分で修理しようとせず、ロードサービスを呼び、到着を待ちましょう。

ロードサービスを待つ場合はガードレールの外など、安全な場所で待機しておくと良いです。

安全運転のために、定期的な点検を

パンクは、ちょっとした不注意によって起こり得るトラブルです。

今回のコラムで紹介した対策などを参考に、より安全なカーライフを送りましょう!

安全運転はもちろん、車の良好な状態を保つ車両管理も、自分や周りの人の命を守るために重要なことです。

点検などをお考えの際は、ぜひ KURUMAZAへご連絡ください!

熊本市北区にあるKURUMAZAでは、在籍する一級整備士が国産車・輸入車問わず車検整備やカスタム、点検などを行っています。

事前の点検やパンクしてしまったタイヤの修理など、お悩みの方はぜひ KURUMAZAにご相談くださいませ。

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